突然の訃報に際し、悲しむ間もなくお葬式の日程を決めなければならない…そんな状況で「お葬式ができない日があるらしい」と聞き、不安に思っていませんか?
特に「友引」の日はお葬式を避けるべき、という話を耳にしたことがあるかもしれません。急いで日程を調整する必要がある中で、どの日にすれば良いのか、ダメな日はいつなのか、すぐに知りたいですよね。
この記事では、2025年のお葬式を避けるべき「友引」の日がすぐにわかるカレンダーをご用意しました。さらに、なぜ友引がダメと言われるのかという理由から、もし日程が重なってしまった場合の対処法、友引以外の注意点まで、あなたの疑問にすべてお答えします。
この記事を読めば、落ち着いて、そして故人のためにも最適な日程を決められるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

お葬式ができない「友引」とは?カレンダーで確認しよう
まず結論からお伝えすると、お葬式が一般的に避けられる日は「友引(ともびき)」です。
これは「六曜(ろくよう)」という暦注の一つで、カレンダーに「大安」や「仏滅」と書かれているのと同じものです。まずは、2025年の友引がいつなのか、カレンダーで具体的に確認してみましょう。
【2025年版】お葬式ができない友引カレンダー
以下のカレンダーで、背景が色付けされている日が友引です。葬儀・告別式の日程を決める際の参考にしてください。
2025年1月~3月の友引
1月 | 10日(金), 16日(木), 20日(月), 26日(日) |
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2月 | 1日(土), 7日(金), 13日(木), 19日(水), 25日(火) |
3月 | 3日(月), 9日(日), 15日(土), 21日(金), 27日(木) |
2025年4月~6月の友引
4月 | 2日(水), 8日(火), 14日(月), 20日(日), 26日(土) |
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5月 | 2日(金), 8日(木), 14日(水), 20日(火), 26日(月) |
6月 | 1日(日), 7日(土), 13日(金), 19日(木), 25日(水) |
2025年7月~9月の友引
7月 | 1日(火), 7日(月), 13日(日), 19日(土), 25日(金), 31日(木) |
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8月 | 6日(水), 12日(火), 18日(月), 24日(日), 30日(土) |
9月 | 5日(金), 11日(木), 17日(水), 23日(火), 29日(月) |
2025年10月~12月の友引
10月 | 5日(日), 11日(土), 17日(金), 23日(木), 29日(水) |
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11月 | 4日(火), 10日(月), 16日(日), 22日(土), 28日(金) |
12月 | 4日(木), 10日(水), 16日(火), 22日(月), 28日(日) |

なぜ友引にお葬式をしてはいけないの?由来と本当の理由
では、そもそもなぜ友引にお葬式をしてはいけないのでしょうか?
友引は、もともと「共引」と書き、「勝負事で何事も引き分けになる日」とされていました。良くも悪くもない、という意味合いだったのです。
しかし、時代と共に漢字が「友引」に変わり、「友を(死の世界へ)引き寄せる」と解釈されるようになりました。この語呂合わせから、縁起が悪いとされ、葬儀・告別式が避けられるようになったのです。
大切なことなのでお伝えしますが、これはあくまで迷信です。六曜は中国から伝わった思想であり、仏教や神道といった宗教の教えとは一切関係ありません。そのため、宗教的な理由でお葬式ができないわけではないのです。
友引以外にもある?お葬式を避けるべき日
友引がお葬式を避けるべき日として広く知られていますが、実はそれ以外にも物理的に葬儀ができない日が存在します。それは「火葬場の休業日」です。
火葬場の休業日カレンダーを確認する方法
多くの火葬場では、友引を休業日と定めています。友引にお葬式を行わない慣習が根付いているため、それに合わせて休みにしているのです。
また、友引以外にも年始(特に三が日)や施設のメンテナンス日などを休業日に設定している場合があります。そのため、お葬式の日程を決める際は、友引だけでなく、利用予定の火葬場が営業しているかどうかの確認が必須となります。
火葬場の休業日を確認するには?
- 葬儀社に確認する: 最も確実で早い方法です。葬儀社は地域の火葬場のスケジュールを熟知しています。
- 火葬場(自治体)の公式サイトで確認する: 多くの公営斎場では、公式サイトに休業日カレンダーを掲載しています。「(地域名) 火葬場 休み」などで検索してみましょう。

年末年始やお盆にお葬式はできる?
年末年始やお盆は、親族が集まりやすい時期ですが、お葬式はできるのでしょうか?
年末年始
多くの火葬場は1月1日~3日を休業としています。そのため、この期間に葬儀・告別式を行うことは難しいです。年末年始に亡くなられた場合は、火葬場の営業開始を待ってからお葬式を行うのが一般的です。
お盆
お盆の時期は、火葬場も通常通り営業していることがほとんどです。ただし、お寺の僧侶が法要で忙しく、スケジュール調整が難しくなる場合があります。お盆にお葬式を行う際は、早めに僧侶の都合を確認することが重要です。
もしお葬式の日が友引と重なったら?対処法を解説
「どうしても日程の都合がつかず、友引にしかお葬式ができない…」そんなケースもあるかもしれません。その場合の対処法について解説します。
友引でもお通夜はできる?
はい、友引の日にお通夜を行うことは全く問題ありません。
友引の慣習は、「友を引く」という語呂合わせから葬儀・告別式(故人とのお別れの儀式)を避けるものです。お通夜は、故人と最後の夜を過ごす儀式であり、お別れの儀式とは意味合いが異なります。
むしろ、「友引にお通夜を行い、翌日に葬儀・告別式」という流れは、火葬場の休業日の関係からも理にかなったスムーズな日程と言えるでしょう。
友引に告別式を行う場合の選択肢
やむを得ず友引に葬儀・告別式を行いたい場合は、以下の選択肢が考えられます。
- 日程をずらす
最も一般的な対処法です。お通夜を友引に行い、葬儀・告別式を翌日にずらすことで、慣習にも配慮し、火葬場の休業日も避けることができます。 - 友引でも営業している火葬場を探す
数は少ないですが、友引でも営業している民間斎場や、一部の公営斎場が存在します。ただし、予約が殺到する可能性が高いため、早めに葬儀社に相談することが不可欠です。 - 「友人形(ともびきにんぎょう)」を棺に入れる
一部の地域では、「友の代わりに連れて行ってもらう」という意味を込めて、故人の愛用した人形などを棺に入れる風習があります。これはあくまで気休めかもしれませんが、参列者の中には慣習を気にする方もいるため、一つの配慮として行われることがあります。
いずれにせよ、家族や親族とよく話し合い、葬儀社のアドバイスを受けながら決めることが大切です。
お葬式の日程を決める際の注意点と流れ
ここまでお葬式ができない日について解説してきましたが、実際に日程を決める際には、他にも考慮すべき点があります。一般的な流れと注意点を見ていきましょう。
訃報からお葬式までの一般的なスケジュール
法律上、死後24時間は火葬してはならないと定められています。そのため、一般的には以下のようなスケジュールで進められます。
- 1日目(ご逝去当日): ご遺体の安置、葬儀社との打ち合わせ
- 2日目: お通夜
- 3日目: 葬儀・告別式、火葬
これはあくまで最短のスケジュールです。火葬場の空き状況や、遠方から来る親族の都合などにより、数日延びることも珍しくありません。
日程調整で優先すべきこととは?
日程を決める際には、様々な要素が絡み合います。何を優先すべきか、優先順位を整理しておくとスムーズです。
- 火葬場の空き状況(最優先)
火葬ができなければ、お葬式を終えることができません。まず最初に火葬場の予約を押さえることが重要です。 - 宗教者(僧侶など)の都合
菩提寺がある場合や、特定の宗教者に依頼したい場合は、その方のスケジュール確認が必要です。 - 親族の都合
特に主要な親族が遠方に住んでいる場合、移動時間などを考慮する必要があります。 - 友引などの六曜
前述の通り、これは慣習です。他の要素を優先した結果、友引になってしまう場合は、家族で話し合って決めましょう。

まとめ
今回は、「お葬式がダメな日」について、カレンダーを交えながら詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- お葬式が避けられる日は「友引」だが、これは宗教とは関係のない迷信である。
- 物理的にお葬式ができないのは「火葬場の休業日」。友引を休業日にしていることが多い。
- 日程を決める際は、まず火葬場の空き状況を確認することが最優先。
- 友引でもお通夜は行える。告別式が友引に重なる場合は、日程をずらすのが一般的。
- 年末年始は火葬場が休みの場合が多く、注意が必要。
突然のことで動揺されているかと思いますが、一番大切なのは故人を悼み、安らかにお見送りすることです。慣習に縛られすぎる必要はありません。この記事の情報が、あなたが落ち着いて最善の選択をするための一助となれば幸いです。
もし不安なことや分からないことがあれば、一人で抱え込まず、プロである葬儀社の担当者に相談してください。きっと親身になってサポートしてくれますよ。
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