葬式に参列した際、「帳場」と書かれた看板を見かけたことはありませんか?
なんとなく受付のような場所だと感じていても、「帳場とは具体的に何をするところなのか」「どんな人が担当するのか」といった点については、意外と詳しく知られていないものです。
特に香典の取り扱いや返礼品の渡し方など、現金や物品を扱う場面ではマナーや注意点が求められます。うっかり対応を間違えると、遺族や参列者双方に気まずさを残してしまうこともあるため、事前の理解が欠かせません。
本記事では、帳場の基本的な役割や流れ、受付を担当する人の選び方、香典返しのマナー、服装や言葉遣いなど、葬儀で押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
初めて帳場の係を任された方や、葬儀の準備を控えている方にとって役立つ情報を丁寧にご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で事前に備えられますよ!
【記事のポイント】
- 葬式における帳場の具体的な役割
- 帳場での受付や香典対応の流れ
- 返礼品の渡し方や服装・言葉遣いのマナー
葬式における帳場とはどんな役割?
葬儀の帳場の手伝いに必要な準備と流れ
葬儀における帳場の手伝いには、事前の準備と当日のスムーズな対応が欠かせません。帳場とは、香典の受け取りや芳名帳の記入対応、返礼品の受け渡しなどを行う重要な場所です。遺族の代わりに現金を扱うこともあるため、信頼性と正確さが求められます。
まず準備段階では、帳場に必要な備品を整えることが最優先です。具体的には、以下のようなものを用意しておくとよいでしょう。
- 芳名帳(人数に応じて複数冊)
- 筆記用具(予備も含めて十分な数)
- 香典受け・名刺受け
- 返礼品の在庫と受け渡しリスト
- 領収書やメモ用紙
- 簡易な会計表や電卓
加えて、会場の動線を事前に確認しておくことも大切です。帳場の場所が分かりにくいと、参列者が迷ってしまいます。会場に設置する案内看板や立て札なども忘れずに準備しましょう。
帳場を運営する当日の流れとしては、受付係と記録・会計係で役割分担をするのが一般的です。例えば、受付係は参列者の案内と香典の受け取り、芳名帳への記帳案内を行います。その後ろに座る記録係が香典袋を確認し、金額や名前を帳簿に記入して、現金と袋をまとめて保管します。
さらに、参列者に返礼品を渡すタイミングも考慮が必要です。混雑を避けるため、記帳と香典の受け取りが終わったタイミングで渡すようにするとスムーズです。
注意点としては、香典の金額を人前で読み上げたり、無断で中身を確認したりするのはマナー違反となる可能性があります。地域の習慣によって違いもあるため、葬儀社や遺族と事前に打ち合わせをしておくと安心です。
このように、帳場の手伝いには多くの準備と責任が伴いますが、段取りを押さえておけば、落ち着いて対応することができます。
お通夜の受付での挨拶と参列者対応
お通夜の受付では、遺族側の代表として参列者を迎えるため、言葉遣いや態度に十分な配慮が求められます。葬儀の場は多くの人にとって特別で緊張感のある空間であり、受付の対応ひとつで遺族の印象が左右されることもあります。
受付時の基本的な流れは次の通りです。
- 参列者が到着したら立ち上がってお迎えする
- 一礼し、挨拶を交わす
- 香典を受け取る(両手で丁寧に)
- 芳名帳への記帳を促す
- 返礼品を渡し、焼香の案内をする
挨拶の際は、以下のような表現が適しています。
- 「本日はご足労いただき、誠にありがとうございます」
- 「お忙しい中お越しいただき、感謝申し上げます」
- 雨天など悪天候の場合は「お足元の悪い中をお越しいただき…」と気遣いを添えると丁寧です
一方で、「ありがとうございます」を香典に対して言うのは控えましょう。香典は弔意を示すものであり、お金に対しての「感謝」の言葉は不適切とされるためです。香典を受け取る際には「お預かりいたします」と伝えるのが一般的です。
受付対応では、表情や立ち居振る舞いも重要です。私語や笑顔の多用は避け、落ち着いた表情を心がけます。椅子に座ったままの対応は失礼にあたるため、参列者が来た際は必ず立って対応しましょう。
注意点としては、参列者の中には高齢の方や体が不自由な方もいるため、記帳台の高さや会場の段差にも気を配る必要があります。臨機応変な対応ができるよう、事前に受付係同士で連携を取っておくと安心です。
このように、受付では言葉遣いと礼儀に加えて、柔軟な気配りが求められます。
通夜の受付は誰が担当するのが一般的?
通夜の受付は、遺族や喪主の近しい親族が行うとは限りません。多くの場合、香典など現金を扱うことから「信頼できる人物」が担当するのが一般的です。
主に受付を担当する人としては、次のようなケースが多く見られます。
- 故人と関係のやや遠い親族(甥姪、いとこなど)
- 遺族の友人や知人
- 会社関係者や町内会の代表
- 家族葬の場合は近しい親族で役割分担
受付を任せる際の基準として重要なのは、「遺族や喪主が多忙な中で安心して任せられる人物かどうか」です。例えば、普段から会計や接客などに慣れている人であれば、落ち着いて対応できる可能性が高くなります。
ただし、次のような人には配慮が必要です。
- 精神的に不安定な親族(直系の遺族など)
- 高齢で長時間の対応が難しい方
- 香典などの扱いに不安がある人
このような場合は、受付専門の代行サービスを利用するという選択肢もあります。葬儀社によっては有料で受付係を派遣してくれるところもあるため、事前に相談しておくと安心です。
また、地域によっては町内会や自治会のメンバーが受付を担うことが慣例となっている場合もあります。この場合、断ることが難しい状況もあるため、事前の調整と説明が必要です。
一方で、ご近所付き合いが少ない都市部では、親族が全てを担うケースも増えており、柔軟な対応が求められます。
このように、受付は誰でもできるように見えて実は重要なポジションです。信頼と実務能力を基準に選ぶことが大切です。
通夜の受付での香典返しの渡し方と注意点
通夜受付において香典返しをどのタイミングで、どのように渡すかは非常に重要です。香典返しは弔意に対するお礼として遺族側が用意するものであり、受付係はその橋渡し役を担います。失礼がないように、事前準備とマナーをしっかりと押さえておく必要があります。
まず、香典返しを渡すタイミングについてです。
通夜では、参列者が香典を渡した後に芳名帳へ記帳してもらい、その流れの中で返礼品(香典返し)をお渡しするのが一般的です。混雑を避けるためにも、香典を受け取った直後、記帳が終わった段階でスムーズに手渡すのが望ましいとされています。
渡す際には次のようなポイントに注意しましょう。
- 両手で丁寧に渡す
- 香典に対して「ありがとうございます」とは言わない
- 一礼して「こちらをお受け取りください」など、丁寧で簡潔な表現を使う
香典返しの品物は、あらかじめ受付の手元やすぐ近くに用意し、すぐに渡せるようにしておくとよいでしょう。返礼品の種類や数は、香典の額にかかわらず一律で用意されていることが多いですが、地域や家庭の事情によって異なる場合もあります。
また、香典返しのリストを確認しながら渡す必要がある場合は、受付の作業が煩雑になります。このときは、香典の金額を確認する係と、返礼品を管理する係を分けて役割分担するのが効果的です。
注意点としては、香典を辞退している場合の対応です。最近では「香典返しを用意しない代わりに、香典自体を辞退する」ケースも増えています。この場合、受付のテーブルに「香典は故人の意向により辞退いたします」といった案内を掲示し、参列者にも丁寧に説明できるようにしておきましょう。
また、香典返しの渡し忘れや重複を防ぐため、リストのチェックや物品の補充も忘れずに行ってください。
このように、通夜受付における香典返しの対応は、タイミング、態度、手順の3点を意識することで、丁寧で誠実な印象を与えることができます。
通夜の受付での服装マナーと身だしなみ
通夜の受付係を任された場合、言葉遣いや態度はもちろんのこと、服装や身だしなみにも十分な配慮が必要です。受付は参列者を最初に迎える立場であり、その姿勢や装いは遺族全体の印象にも直結するためです。
基本的な服装マナーとしては、参列者と同様に「略式喪服」が一般的です。
男性であれば、以下のような装いが適切です。
- 黒または濃紺のスーツ(光沢のないもの)
- 白のシャツ
- 黒のネクタイ・黒の靴下・黒の革靴
女性の場合も、動きやすく控えめな服装が求められます。
- 黒や濃紺のワンピースまたはアンサンブル
- 肌の露出が少ないデザイン(袖付き・膝丈以上)
- 黒のストッキング
- 静かなデザインの黒のパンプス(ヒールは低め)
このとき、派手なアクセサリーやネイル、香水は控えることが基本です。髪型もすっきりとまとめ、清潔感を第一に考えたスタイルが望まれます。
一方で、真夏や冬の寒冷地などでは、天候に応じて服装に工夫が必要です。例えば夏場は通気性のある黒のワンピースにするなどして、暑さ対策と礼儀の両立を図ることが求められます。
また、受付係は立ち仕事や移動も多いため、靴はヒールが低く、滑りにくいものを選ぶと安心です。女性であれば5cm未満のヒールが理想的で、あまりにも高いヒールは動きづらく、不安定になってしまいます。
注意点としては、「喪主や近親者より目立たない」装いであることです。受付係とはいえ、遺族の一員という立場で参列者を迎えるため、目立つ服装や華美な装飾は控えましょう。
このように、通夜受付の服装と身だしなみは、「控えめ」「清潔感」「機能性」の3つを軸に考えることが大切です。適切な服装を心がけることで、受付としての信頼感と礼儀が自然と伝わります。
帳場とは葬式で何をする場所?
葬儀の受付での返礼品の正しい渡し方
葬儀における受付では、香典の受け取りだけでなく、返礼品を参列者に丁寧に渡すことも大切な役割のひとつです。返礼品の扱い方に不備があると、遺族の印象を損ねることもあるため、礼儀を重んじた対応が求められます。
まず返礼品とは、香典をいただいたことに対する感謝の気持ちを形にした品物です。多くの場合は葬儀社と相談のうえ、タオル・お茶・菓子類・洗剤などが選ばれ、包装済みで受付に用意されます。返礼品は受付係が直接参列者に手渡すのが基本です。
渡し方のポイントは次の通りです。
- 芳名帳への記帳と香典の受け取りが終わったタイミングで手渡す
- 両手で丁寧に渡しながら、軽く一礼する
- 香典に対しては「ありがとうございます」ではなく「お預かりいたします」と伝える
- 品物を受け取ったかを確認しながら対応する
返礼品の個数や内容はあらかじめ葬儀社が準備してくれる場合が多いですが、数の確認や種類の把握は受付係自身もしておくと安心です。また、参列者が多い場合は混雑を避けるために、受付の人数を増やすことや、返礼品担当を別に設けることも有効です。
注意点としては、渡し忘れや重複を防ぐ工夫が必要です。チェックリストを使ったり、記帳と連動して記録を取るなどして、確認しながら作業を進めるとミスが起こりにくくなります。
地域によっては、葬儀当日には簡易な返礼品を渡し、後日改めて本返し(後返し)を行う風習もあります。そのようなケースでは、当日の返礼品は「即日返し」として位置付けられます。受付係はその点も理解しておくと、参列者からの質問に対応しやすくなります。
葬儀の場は、多くの人が礼節を大切にして臨む場です。返礼品の渡し方一つを取っても、丁寧な所作と気遣いが信頼と感謝の気持ちをしっかりと伝える鍵になります。
家族葬における通夜の受付の対応方法
家族葬では、一般的な通夜とは異なる受付の工夫が求められます。参列者の数が少なく、ほとんどが親族で構成されることが多いため、形式にこだわり過ぎず、柔軟に対応することが重要です。
まず、家族葬においては受付そのものを設けないケースもありますが、少数でも香典を受け取る場面がある場合は、簡易的な受付を用意するのが一般的です。場所としては、会場の入り口やリビングの一角など、導線の邪魔にならない場所を選びます。
準備するものは以下の通りです。
- 芳名帳(少人数でも必須)
- 筆記用具(予備も含めて複数本)
- 香典受けと香典袋の保管用封筒
- 返礼品(即日返しがある場合)
対応する人は親族の中から、落ち着いて対応できる人物を選びます。人数が限られている家族葬では、喪主の子供や兄弟などが対応することもよくあります。
受付では、次のような対応を心がけます。
- 到着した参列者には落ち着いた笑顔で挨拶をする
- 香典を受け取る際には「お預かりいたします」と伝える
- 芳名帳への記帳を促し、返礼品がある場合はその場で渡す
また、香典を辞退している場合は、その旨を知らせる案内文を受付前に掲示するか、口頭で丁寧にお伝えすることが必要です。たとえば「故人の遺志により香典はご遠慮させていただいております」と伝えると、相手に誤解を与えずに済みます。
家族葬は形式よりも気持ちを重視する場であるため、柔らかな雰囲気の中で、丁寧な対応ができるよう心がけましょう。必要以上に堅苦しくならず、しかし礼を欠くことのない対応が理想です。
小規模であるがゆえに、受付係と参列者が直接会話する機会も多くなります。会話の中で相手の気持ちに寄り添いながら、スムーズな進行を意識すると、遺族としての誠意がしっかり伝わるはずです。
お通夜の受付での返礼品の渡し方の流れ
お通夜の受付では、香典を受け取るだけでなく、返礼品を参列者にスムーズに渡す流れを作ることが大切です。限られた時間の中で多くの参列者が訪れるため、無駄なく動けるよう事前に手順を把握しておきましょう。
受付の基本的な流れは以下のようになります。
- 参列者が到着したら一礼して出迎える
- 香典を両手で丁寧に受け取り、「お預かりいたします」と伝える
- 芳名帳への記帳を案内する
- 記帳が終わったら返礼品を手渡す
- 焼香や着席場所を案内する場合は、必要に応じて対応する
返礼品の渡し方には一定のマナーがあります。香典返しは弔意へのお礼であるため、「ありがとうございました」といった表現は使わず、淡々としつつも丁寧な対応を心がけます。「こちらをお受け取りください」といった表現が適しています。
返礼品の管理については、以下の点に注意するとスムーズです。
- あらかじめ品数を確認し、十分な数を用意しておく
- 手渡ししやすいよう、受付台の下や背後に整理しておく
- 手提げ袋が必要な場合は、袋詰めを事前に済ませておく
また、返礼品が香典額に応じて変わる場合には、金額を確認してから渡す必要があるため、記録担当者と受付係の連携が不可欠です。ただし、その場で金額を口に出して確認することは避け、できるだけ目立たずに行う工夫が必要です。
香典返しのリストを活用し、名前ごとにチェックしていくとミスを防ぎやすくなります。特に混雑する時間帯は確認作業が疎かになりがちなので、人数に応じて受付係を増員することも検討するとよいでしょう。
受付での返礼品のやり取りは、ごく短い時間ですが、その中で遺族側の丁寧さや感謝の気持ちが伝わる場面です。手早く、かつ心を込めて対応することが大切です。
葬儀の受付へのお礼の金額相場と伝え方
葬儀や通夜の受付を依頼した際には、謝意を表すために「お礼(心づけ)」を渡すのが一般的です。現金で渡す場合が多く、金額の相場や渡し方には地域差もありますが、一定のマナーを押さえておくと安心です。
まず、お礼の金額についてですが、以下がよく見られる目安です。
- 一般的な受付係へのお礼:5,000円〜10,000円程度
- 特に負担の大きかった人(計算や記録も担当など):10,000円前後
- ごく短時間のみの協力や家族内の対応:3,000円程度でも可
この金額はあくまで目安であり、地域や家庭の慣習、また依頼した人との関係性によって調整されるべきです。都市部と地方では相場に違いがある場合もあるため、事前に葬儀社や経験者に相談しておくのが賢明です。
渡すタイミングについては、次の2つが主流です。
- 葬儀終了後に直接手渡す
- 後日、改めて訪問または郵送する
葬儀当日は喪主や遺族が多忙なことも多いため、葬儀後の落ち着いたタイミングで感謝を伝えるケースが増えています。対面でお礼を渡す際は、白無地の封筒か不祝儀袋を使用し、「志」や「御礼」などの表書きを書くのが一般的です。
伝え方としては、形式ばった言い方よりも感謝の気持ちが伝わる言葉を添えると、より丁寧な印象になります。例えば、次のような言葉が適しています。
- 「このたびはご協力いただき、本当にありがとうございました」
- 「おかげさまで滞りなく葬儀を終えることができました。ささやかですが、お受け取りください」
一方、相手が身内や親しい間柄の場合、お礼を辞退されることもあります。そのような場合でも、言葉だけでも丁寧にお礼を伝えることが大切です。また、現金ではなく品物でお返しすることもあるため、地域の慣習に合わせた対応が必要です。
心づけは形式的なものに見えますが、感謝の気持ちを形で伝える手段として、非常に重要な要素です。気持ちのこもった対応を意識しましょう。
お通夜の受付で使う丁寧な言葉遣いの例
お通夜の受付では、遺族の代表として参列者を迎える役割があるため、言葉遣いには細心の注意が必要です。普段使っている表現でも、葬儀の場にふさわしくないとされるものがあります。そのため、事前に適切な言葉の例を知っておくことが大切です。
受付での言葉遣いには、いくつかの基本があります。
まず、香典を受け取る際は「ありがとうございます」とは言いません。香典は故人への弔意を表すものなので、金銭に対して感謝の意を述べることは避けるのがマナーです。適切な表現は次の通りです。
- 「お預かりいたします」
- 「ご丁寧に恐れ入ります」
- 「拝受させていただきます」
また、参列者に挨拶をする際には、次のような言葉が使えます。
- 「本日はご足労いただき、ありがとうございます」
- 「お忙しいところお越しいただき、心より感謝申し上げます」
- 「ご参列いただき、誠に恐れ入ります」
参列者から「ご愁傷さまです」と言われた場合の返答としては、下記のような言い回しが一般的です。
- 「恐れ入ります」
- 「ありがとうございます」
- 「お心遣い、感謝いたします」
ただし、「ありがとうございます」はこの場合「言葉をいただいたこと」に対して使っており、香典を受け取る場合とは意味が異なるため問題ありません。
さらに、芳名帳への記帳を促す際は、次のように伝えると自然です。
- 「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入ください」
- 「ご記帳をお願いできますでしょうか」
加えて、返礼品を渡す場面でも気遣いのある言葉を添えると丁寧な印象を与えます。
- 「こちらをお受け取りください」
- 「ささやかではございますが、どうぞお持ち帰りください」
このように、受付で使う言葉は「敬意」と「控えめさ」を意識することが重要です。慣れない場であっても、事前にいくつかのフレーズを覚えておくと、落ち着いて対応しやすくなります。丁寧で誠実な言葉遣いは、遺族の気持ちを代弁する手段でもあるのです。
まとめ:帳場とは葬式でどのような役割を担う?
帳場とは、葬式や通夜の場において香典の受け取りや芳名帳の記帳、返礼品の受け渡しなどを行う場所を指します。遺族に代わって参列者を迎え入れる、葬儀全体を支える非常に重要な役割です。
帳場には、受付係・記録係・返礼品係などが役割分担をして対応します。葬儀の進行が円滑になるかどうかは、帳場の準備と運営にかかっているといっても過言ではありません。
帳場での基本的な対応は以下の通りです。
- 参列者を丁寧に迎え、香典を受け取る
- 芳名帳への記帳を案内する
- 香典返し(返礼品)を適切なタイミングで渡す
- 記録と会計を正確に行う
地域によって帳場の慣習やマナーが異なる場合もあるため、事前に葬儀社や親族と打ち合わせておくことが大切です。また、受付を担当する人の選定やお礼の渡し方、服装のマナーまで含めて、礼儀を重視した対応が求められます。
帳場の運営には細やかな配慮と準備が必要ですが、それによって参列者への感謝の気持ちがしっかりと伝わる場にもなります。

事前準備が大切です!