葬式で男性が持つカバンは?手ぶらはOK?マナーと選び方を解説

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突然の訃報に、何を着て、何を持っていけばいいのか…。特に男性の場合、「葬式にカバンは必要なんだろうか?」と迷われる方は少なくありません。私自身も、初めて友人の葬儀に参列した際、普段使っているビジネスバッグで良いのか、それとも手ぶらが正解なのか、直前まで悩んだ経験があります。

この記事では、そんなお悩みを抱える男性に向けて、葬儀におけるカバンの基本マナーから、具体的な選び方、そして万が一カバンがない場合の対処法まで、網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。

故人を偲ぶ大切な場だからこそ、マナーを守り、心置きなくお見送りができるよう、一緒に確認していきましょう。

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そもそも男性は葬式にカバンが必要?手ぶらはマナー違反?

まず最初に、多くの方が疑問に思う点からお答えします。結論から言うと、男性が葬儀に参列する場合、基本的には手ぶらが最も望ましいとされています。

そのため、「手ぶら=マナー違反」ということは全くありません。むしろ、本来は手ぶらが正式なスタイルなのです。ただし、スマートフォンや財布、数珠など、どうしても荷物がある場合は、マナーに沿ったカバンを持つことが推奨されます。

大谷
大谷
無理にカバンを用意する必要はありません。ポケットに収まる荷物だけなら、手ぶらで全く問題ないですよ。

なぜ男性は手ぶらが基本とされるのか?

では、なぜ男性は手ぶらが基本なのでしょうか。これには、主に2つの理由があります。

  1. スーツのポケットに収納できるから
    男性の礼服であるスーツには、内ポケットやズボンのポケットがあります。香典を入れた袱紗(ふくさ)や数珠、ハンカチといった最低限の持ち物は、これらのポケットに収めることができます。そのため、わざわざカバンを持つ必要がなかったのです。
  2. 歴史的な背景
    かつて、葬儀の場では、手荷物が多いことは「準備をしていた」と捉えられ、縁起が悪いと考える風潮がありました。そのため、余計なものを持たない「手ぶら」が礼儀とされてきた歴史があります。

時代と共に変化?現代でカバンを持つ男性が増えている理由

しかし、時代は変わり、現代ではカバンを持つ男性も増えています。その背景には、持ち物の変化があります。

スマートフォンやモバイルバッテリー、車のキー、場合によっては折りたたみ傘など、昔と比べて持ち物が増えました。これらをすべてポケットに入れると、スーツのシルエットが崩れてしまい、かえって見栄えが悪くなることもありますよね。

このような理由から、必要な荷物をスマートにまとめるために、葬儀の場にふさわしいカバンを持つという選択が、現代では一般的になりつつあるのです。

【男性向け】葬式のカバン選びで失敗しないための5つの基本マナー

では、実際にカバンを持つ場合、どのようなものを選べば良いのでしょうか。ここでは、絶対に押さえておきたい5つの基本マナーを解説します。これを守れば、まず失敗することはありません。

色は「黒」が絶対条件!他の色は避けるべき?

カバンの色は、光沢のない「黒」を選びましょう。これは、喪服の色と同じく、弔意を示すための最も重要なマナーです。

黒以外は基本的にNGです。濃紺やダークグレーといった暗い色も、喪服の黒と並ぶと色の違いがはっきりと分かってしまいます。葬儀の場では、おしゃれではなく、故人を偲ぶ気持ちを表すことが大切。迷わず黒を選んでください。

形とサイズは?ビジネスバッグは使える?

形は、A4サイズよりも小さい、薄型のクラッチバッグやセカンドバッグが最適です。書類などを入れないため、大きいカバンは必要ありません。小さく、邪魔にならないものが望ましいです。

ビジネスバッグは持ち込める?注意点を解説

普段使っているビジネスバッグを代用したい、と考える方も多いでしょう。しかし、ビジネスバッグは基本的に避けるのが無難です。

  • サイズが大きすぎる
  • ブランドロゴが目立つものが多い
  • 機能性を重視したデザインで、弔事には不向き

どうしても他にカバンがなく、持っていく必要がある場合は、黒無地でロゴが目立たないシンプルなものに限り、可能であれば会場のクロークに預けるようにしましょう。

大谷
大谷
私も若かりし頃、ビジネスバッグで参列し、少し場違いに感じた苦い経験が…。小さめのカバンがスマートですよ。

素材の選び方|革はOK?殺生を連想させるは本当?

素材は、ポリエステルやナイロンなどの布製が最も無難で間違いありません。

よく「革製品は殺生を連想させるためNG」と言われますよね。これは昔からの考え方で、現在ではマナーとして許容される傾向にあります。しかし、光沢の強いエナメル素材や、ワニ革・ヘビ革などの型押しデザインは明確なマナー違反となるため、絶対に避けましょう。

革製品を選ぶ場合は、光沢がなく、凹凸のないシンプルなスムースレザーにしてください。迷ったら、布製を選んでおけば安心です。

デザインは無地が鉄則!ロゴや金具にも注意

デザインは、装飾のない無地が基本です。

ブランドのロゴが大きく入っているものは避けましょう。また、意外と見落としがちなのが金具です。バックルやファスナーが金色など、光り輝くものは弔事の場にふさわしくありません。金具も黒や、目立たないつや消しのシルバーのものを選ぶ配慮が必要です。

これはNG!葬式で避けるべき男性用カバンの具体例

マナー違反となってしまうカバンの具体例をリストアップしました。ご自身が持っているカバンが当てはまらないか、チェックしてみてください。

  • リュックサックやトートバッグ:カジュアルすぎるためNGです。
  • ボディバッグやショルダーバッグ:こちらもカジュアルな印象を与え、フォーマルな場には不向きです。
  • 派手な色や柄のカバン:言うまでもありませんが、黒以外の色や柄物は厳禁です。
  • 光沢の強い素材(エナメルなど):華美な印象を与えるため避けましょう。
  • アニマル柄や爬虫類系の型押し:殺生を強く連想させるため、最も避けるべきデザインです。
  • カジュアルな素材(綿、麻、ビニール):フォーマル感がなく、安っぽく見えてしまうためNGです。

葬式用カバンがない!急な不幸でも慌てないための対処法

「急なことで、ふさわしいカバンなんて持っていない!」という場合も多いはずです。そんな時でも慌てず対応できる方法をいくつかご紹介します。

袱紗(ふくさ)をカバン代わりにする方法

最もスマートな方法は、袱紗(ふくさ)を活用することです。香典は袱紗に包むのがマナーですが、この袱紗には数珠やハンカチなどを一緒に挟むこともできます。

ポケットに財布やスマホを入れ、袱紗だけを手に持てば、カバンがなくても非常に丁寧な印象になります。特に紫色の袱紗は慶弔両用で使えるため、一つ持っておくと大変便利ですよ。

黒いシンプルなエコバッグや紙袋は許される?

これは最終手段と考えてください。基本的にはエコバッグや紙袋はマナー違反です。

しかし、どうしても荷物が多くて収まらない場合、黒無地のシンプルなエコバッグなどに入れ、会場に到着したらすぐにクロークに預けるか、受付の方に預かってもらえないか相談しましょう。式場内には持ち込まないのが鉄則です。

どこで買える?葬儀用カバンの販売場所

いざという時のために、どこで買えるか知っておくと安心ですよね。

  • 紳士服店、スーツ量販店:フォーマルコーナーに置かれていることが多いです。
  • デパートや百貨店:紳士服飾品売り場やフォーマルウェアサロンで扱っています。
  • 大型スーパーやショッピングモール:衣料品売り場に置いている場合があります。
  • ネット通販:時間に余裕があれば、多くの種類から選べます。
大谷
大谷
紳士服店なら、スーツの専門家からアドバイスをもらえるので、初めて買う方でも安心ですね。

葬式に持っていくカバンの中身リスト【男性編】

最後に、カバンに何を入れていくべきか、持ち物リストを確認しましょう。事前に準備しておけば、当日慌てることがありません。

必須の持ち物

  • 香典(袱紗に包んで):金額や表書きのルールも事前に確認しましょう。
  • 数珠:ご自身の宗派のもので構いません。なければ無理に用意する必要はありません。
  • ハンカチ:色は白か黒、またはダークグレーの無地を選びます。
  • 財布:中身は整理し、必要な現金やカードだけに。派手な長財布などは避け、シンプルな二つ折りなどがベターです。
  • スマートフォン・携帯電話:必ずマナーモードに設定するか、電源を切りましょう。

あると便利な持ち物

  • 予備のマスク:汚れたり、紐が切れたりした時のために。
  • モバイルバッテリー:遠方からの参列などで充電が心配な場合に。
  • 折りたたみ傘:天候が不安定な時に。黒や紺など地味な色のものを選びます。
  • ティッシュ・ウェットティッシュ
  • 冬場はカイロなど防寒具

まとめ

今回は、男性が葬儀に参列する際の、カバンに関するマナーについて詳しく解説しました。

最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 男性は基本的には手ぶらが正式。荷物が少なければカバンは不要。
  • カバンを持つ場合は、「黒・無地・小さめ・布製」が最も間違いのない選択。
  • ビジネスバッグやカジュアルなカバンはNG。避けるのが無難。
  • カバンがない時は、袱紗を活用するのがスマートな対処法。

様々なマナーがありますが、最も大切なのは故人を悼み、ご遺族に寄り添う気持ちです。この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、心静かにお見送りをするための一助となれば幸いです。

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【参考資料】

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【この記事を書いた人】
大谷

「葬式の知恵袋」運営者の大谷です。

私自身の経験から、葬儀に関する不安や疑問を抱える方々の力になりたいと願い、このサイトを立ち上げました。

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※記事の執筆には一部AIを利用しております。AIの回答には間違いが含まれている場合があり、必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。
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