葬式メイクのアイシャドウは?基本マナーと選び方・塗り方

葬式メイクのアイシャドウは?基本マナーと選び方・塗り方 葬式
葬式の知恵袋・イメージ

突然の訃報に際し、「お葬式のメイク、特にアイシャドウはどうすればいいの?」と不安に思っていませんか?

普段通りのメイクでは、派手な印象を与えてしまい、マナー違反になる可能性があります。かといって、全く何もしないのも顔色が悪く見え、かえって心配をかけてしまうかもしれません。

この記事では、故人を偲ぶ気持ちを大切にしながら、失礼にあたらないためのアイシャドウの選び方と塗り方の基本マナーを、誰にでも分かりやすく徹底解説します。

急な参列で準備ができていない方でも対応できるよう、ドラッグストアで手に入るアイテムについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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お葬式のアイシャドウ、そもそも塗るべき?なしでも良い?

大谷
大谷

結論から言うと、アイシャドウは必ずしも塗る必要はありません。迷ったら「なし」が無難ですよ。

結論:基本は「塗らない」か「ごく薄く」が正解

お葬式のメイクは「片化粧(かたげしょう)」と呼ばれ、控えめで目立たないことが基本です。そのため、アイシャドウは塗らなくてもマナー違反にはなりません。

むしろ、普段の感覚で塗ってしまうと意図せず派手になる可能性があるため、「塗らない」という選択は非常に賢明です。

アイシャドウを塗る場合の目的とは

では、なぜアイシャドウを塗るという選択肢があるのでしょうか。それは、目元のくすみを払い、健康的に見せるためです。

特に年齢を重ねると、目元がくすんだり、疲れた印象を与えがちになります。肌なじみの良い色のアイシャドウを薄く塗ることで、自然な陰影がつき、健康的で落ち着いた印象を演出できるのです。

あくまでも「メイク感」を出すためではなく、身だしなみを整える一環と捉えることが大切です。

【色選びが最重要】葬式メイクで使えるアイシャドウの色

アイシャドウを塗る場合、最も重要なのが「色選び」です。ここでは、お葬式の場にふさわしい色と、避けるべき色を具体的に解説します。

基本は「ベージュ」か「マットなブラウン系」

選ぶべきは、肌の色に近い、控えめなカラーです。具体的には以下の2色が基本となります。

肌なじみの良いマットなベージュ

ベージュは肌の色に最も近いため、悪目立ちすることがありません。まぶたのくすみを自然にカバーし、明るく整えてくれます。パールやラメの入っていない、完全なマットタイプを選びましょう。

自然な陰影を作るブラウン

ブラウン系も定番の色ですが、選び方には注意が必要です。赤みが強いブラウンや、濃すぎるダークブラウンは避けましょう。おすすめは、黄みにも赤みにも寄らない、ニュートラルな薄いブラウンです。自然な陰影をつけたい場合に適しています。

大谷
大谷

手持ちのパレットを使うなら、一番薄いベージュやブラウンだけを使いましょう。他の色はNGです。

これはNG!避けるべきアイシャドウの色

お悔やみの場にふさわしくない、避けるべき色もあります。知らずに使ってしまわないよう、しっかり確認しておきましょう。

  • ピンク・オレンジ・レッドなどの暖色系:血色感を出す色ですが、華やかな印象になり、お祝い事を連想させるためNGです。
  • ブルー・グリーン・パープルなどの寒色系:おしゃれな印象や冷たい印象を与え、TPOに合いません。不健康に見えてしまうこともあります。
  • ゴールド・シルバー:言うまでもなく、お祝いの席の色です。絶対に使用しないでください。

葬式のアイシャドウ、ラメやパール入りはマナー違反?

色と並んで絶対に注意したいのが、「質感」です。特にラメやパールの入ったアイシャドウは普段使いの定番ですが、お葬式ではどうなのでしょうか?

結論:ラメ・パールは絶対NG

ラメやパール、シマーなど、光沢のあるアイシャドウはすべてマナー違反となります。これは、どれだけ控えめな色であっても同じです。

自分では「ほんの少しのパールなら…」と思っても、葬儀場の照明や屋外の光に反射して、予想以上にキラキラと悪目立ちしてしまいます。

なぜラメやパールがNGなのか

ラメやパールは「華やかさ」や「装飾」を目的としたものです。故人を偲び、悲しみを共有する場において、きらびやかな装飾はふさわしくありません。

「おしゃれ」をする場ではないことを、心に留めておく必要があります。

「マットタイプ」を選ぶのが正解

お葬式で唯一許される質感は、光沢が一切ない「マットタイプ」です。購入する際は、パッケージやテスターでラメやパールが全く入っていないことを必ず確認しましょう。

【これで完璧】葬式にふさわしいアイシャドウの塗り方

正しい色と質感のアイシャドウを選んでも、塗り方を間違えれば台無しです。ここでは、控えめで上品な印象に仕上げるための塗り方を解説します。

大谷
大谷

「塗っているか分からない」くらいがベストです。鏡を少し離して確認するのがおすすめですよ。

基本的な塗り方の手順

  1. アイシャドウをブラシか指に取る:一度手の甲で余分な粉を落とし、量を調節します。これが濃くならないための重要なポイントです。
  2. まぶたに薄くのせる:目のキワからアイホール(眼球のくぼみ)に向かって、ごく薄く一度塗りします。
  3. しっかりぼかす:塗った部分と肌との境目が分からなくなるよう、指やブラシで丁寧になじませます。グラデーションは作らず、単色で仕上げるのが基本です。

ポイントは、「陰影をつける」というより「くすみを払う」という意識で塗ることです。

やりすぎ注意!アイシャドウのNGな塗り方

  • 重ね塗りをする:色を濃く出すための重ね塗りはNGです。メイク感が出てしまいます。
  • グラデーションを作る:複数の色を使ってグラデーションにするのは派手に見えるため避けましょう。
  • 涙袋に入れる:涙袋をぷっくり見せるメイクは、若々しく見せるためのものであり、お葬式の場にはふさわしくありません。
  • 下まぶた全体に塗る:下まぶたに色をのせると、囲みメイクのようになり、きつい印象や派手な印象を与えます。

急な不幸でも安心!葬式用アイシャドウはどこで買う?

「手持ちにマットなアイシャドウがない!」そんな時でも大丈夫です。葬式に使えるアイシャドウは、身近な場所で手に入ります。

ドラッグストアやコンビニで十分見つかる

お葬式用のアイシャドウは、高価なものである必要は全くありません。ドラッグストアやコンビニで販売されているプチプラコスメで十分です。

探す際は、「単色アイシャドウ」のコーナーを見てみましょう。マットなベージュやブラウンが見つけやすいです。

手持ちのアイシャドウパレットで代用できる?

普段使っているブラウン系のアイシャドウパレットでも、代用できる場合があります。以下の条件をすべて満たしているか確認してください。

  • パレットの中に、完全にマットな薄いベージュかブラウンが1色でも入っているか。
  • ラメやパールが飛び散って、マットな色に混じらないか。

パレット内の締め色(濃い色)や、ラメ・パール入りの色は絶対に使わないようにしましょう。

【年代別】葬式メイクのアイシャドウ、注意点は?

年代によって肌の悩みは変わるもの。ここでは、年代別にアイシャドウメイクで気をつけたいポイントをご紹介します。

20代・30代:普段メイクとの「引き算」を意識

20代や30代の方は、普段からメイクをしっかりしていることが多いかもしれません。お葬式では、いつものメイクからいかに引き算できるかが鍵です。

アイシャドウは塗らないか、塗るとしても肌なじみの良いマットベージュを一度塗りする程度に留めましょう。やりすぎないことを第一に考えてください。

40代・50代以降:くすみを払い、品格を出す

40代、50代と年齢を重ねると、目元のくすみやたるみが気になってきますよね。そんな時こそ、マットなベージュのアイシャドウが役立ちます。

まぶた全体に薄くのせることで、くすみを自然にカバーし、疲れた印象を和らげてくれます。ただし、濃いブラウンを広範囲に塗ると、かえって目がくぼんで見えたり、老けた印象になったりするので注意が必要です。あくまでも自然な血色感を補う程度にしましょう。

アイシャドウだけじゃない!全体のメイクマナーも確認

アイシャドウのマナーを守っても、他のパーツが派手では意味がありません。最後に、アイメイク全体の注意点と、ベースメイクやリップの基本マナーをおさらいしましょう。

アイラインは引く?引かない?

アイラインも基本的には引かない方が無難です。引く場合は、まつ毛の隙間を埋める程度にし、目尻を跳ね上げたり、長く伸ばしたりするのは厳禁です。色はブラックかダークブラウンを使いましょう。

マスカラは使っていい?

マスカラも塗らないのが基本です。もし塗るなら、ビューラーで軽く上げる程度にし、ロングやボリュームタイプではなく、透明かブラックのものを一度塗りでサラッとつけましょう。もちろん、つけまつげはNGです。

また、「涙でメイクが崩れる」ことを想定し、ウォータープルーフタイプを選ぶか、もしくは何も塗らないのが賢明です。

眉毛(アイブロウ)の整え方

眉はきちんと整えることで、清潔感のある印象になります。パウダータイプのアイブロウで全体の形を整える程度にしましょう。髪色に合わせた自然な色を選び、眉尻をシャープにしすぎたり、太く描きすぎたりしないよう注意してください。

ベースメイクやリップ、チークの基本

  • ベースメイク:ナチュラルなマット肌に仕上げます。ツヤ感の出るファンデーションやハイライトは避けましょう。
  • チーク:基本的には塗りません。顔色が悪く見えるのが気になる場合のみ、肌なじみの良いベージュ系をごく薄くのせます。
  • リップ:口紅も基本的には不要です。乾燥が気になるなら、色のつかない薬用リップクリームを。塗る場合は、ツヤのないベージュ系のものを一度塗りし、ティッシュオフしてマットに仕上げます。

まとめ

今回は、お葬式のメイクにおけるアイシャドウのマナーについて、選び方から塗り方まで詳しく解説しました。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • アイシャドウは塗らなくてもOK。塗るなら「控えめ」が大前提。
  • 色はマットなベージュか薄いブラウンを選ぶ。
  • ラメやパールは絶対NG。必ずマットタイプを選ぶこと。
  • 塗り方は、一度塗りで薄くぼかすだけ。グラデーションや重ね塗りはしない。
  • アイシャドウ以外のパーツも、すべてにおいて「控えめ」を徹底する。
大谷
大谷

一番大切なのは、故人を悼む気持ちです。メイクは身だしなみと心得て、失礼のないようにしましょう。

この記事が、あなたの不安を少しでも解消できれば幸いです。落ち着いて故人様をお見送りください。

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【参考資料】

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【この記事を書いた人】
大谷

「葬式の知恵袋」運営者の大谷です。

私自身の経験から、葬儀に関する不安や疑問を抱える方々の力になりたいと願い、このサイトを立ち上げました。

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※記事の執筆には一部AIを利用しております。AIの回答には間違いが含まれている場合があり、必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。
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