急な訃報を受け、「お葬式に履いていくパンプスがない…」と焦っていませんか?
普段履いているパンプスは、デザインが派手だったり、素材がカジュアルすぎたりして、フォーマルな場にはふさわしくないことが多いですよね。かといって、どんなパンプスを選べばいいのか、そして一番の問題は「どこで買えばいいのか」ということ。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、お葬式にふさわしいパンプスの基本マナーから、「今すぐ必要!」という時に駆け込めるお店、価格や品質で選ぶおすすめの購入場所まで、網羅的に詳しく解説します。
いざという時に慌てず、故人様を心からお見送りできるよう、この記事を参考にして最適な一足を見つけてください。
まずは確認!お葬式にふさわしいパンプスの基本マナー
購入場所を探す前に、まずはお葬式の場にふさわしいパンプスの「基本マナー」をしっかり押さえておきましょう。これを知っておけば、お店で迷うことなく、自信を持って選ぶことができます。

素材の選び方|基本は布製、本革や合皮もOK?
お葬式で最も正式とされるパンプスの素材は、光沢のない黒い布製(ポリエステルやサテンなど)です。これは、殺生を連想させないためと言われています。
しかし、現在では本革や合成皮革のパンプスも一般的に許容されています。ただし、その場合も光沢が抑えられたスムース素材を選びましょう。エナメル素材のような光沢が強いものや、スエードのようなカジュアルな起毛素材、爬虫類系の型押しなどはマナー違反となるので避けてください。
- 最もフォーマル:光沢のない布製
- 許容範囲:光沢の少ない本革・合成皮革
- NG素材:エナメル、スエード、アニマル柄、派手な型押し
デザインの選び方|シンプルイズベスト
デザインは、飾りのないシンプルなプレーンパンプスが基本です。つま先の形は、上品な印象の「ラウンドトゥ」や「スクエアトゥ」が適しています。
リボンや金具、ビジューなどの飾りが付いているものは避けましょう。また、つま先が見える「オープントゥ」や、かかとが見える「ミュール」は、フォーマルな場では肌の露出が多いとされ、マナー違反です。

ヒールの高さと太さ|安定感のある3〜5cmが理想
ヒールは高すぎても低すぎてもよくありません。高さ3〜5cm程度の中ヒールが、フォーマルさと歩きやすさを両立できるため最も適しています。
ヒールの太さは、安定感のある太めのものを選びましょう。ピンヒールやウェッジソールは、華美な印象やカジュアルな印象を与えてしまうため、お葬式の場にはふさわしくありません。
- 理想の高さ:3cm〜5cm
- 理想の太さ:安定感のある太めのヒール
- NGなヒール:ピンヒール、ウェッジソール、高すぎるヒール(7cm以上など)
色は「黒」一択!光沢のないものを選ぼう
言うまでもありませんが、お葬式で履くパンプスの色は「黒」です。黒以外の色はマナー違反となります。
そして、素材の項目でも触れましたが、同じ黒でも光沢のないものを選ぶのが鉄則です。「黒だから大丈夫」と安易に判断せず、素材の光沢感までしっかりチェックしましょう。
【シーン別】葬儀用パンプスはどこで買う?購入場所一覧
お葬式にふさわしいパンプスのマナーがわかったところで、いよいよ本題の「どこで買うか」を見ていきましょう。「急ぎ」「価格」「品質」など、あなたの状況に合わせた購入場所をご紹介します。
とにかく急いでいる!即日手に入れたい場合
「明日がお通夜なのに、パンプスがない!」そんな緊急事態でも大丈夫。身近なこれらのお店なら、即日で手に入る可能性が高いです。
しまむら・アベイルなどの衣料品店
全国に店舗があり、アクセスしやすいのが最大のメリットです。フォーマルコーナーが設けられている店舗も多く、手頃な価格で黒のシンプルなパンプスを見つけられる可能性があります。サイズ展開も豊富なので、急いでいる時にはまず覗いてみたい場所です。
イオンなどの大型スーパー
衣料品フロアや靴売り場に、フォーマル用のパンプスが置かれていることが多いです。プライベートブランドなどでは、品質と価格のバランスが取れた商品が見つかりやすいでしょう。食料品や日用品の買い物ついでに立ち寄れる手軽さも魅力です。

ABCマートなどの靴専門店
靴の専門店だけあって、様々なブランドのパンプスを取り扱っています。フォーマル向けのシンプルなデザインも必ず置いてあるでしょう。店員さんに相談すれば、足に合う一足を的確に提案してくれるのが心強い点です。履き心地を確認しながら選びたい方におすすめです。
価格を抑えたい!安く購入したい場合
「一度しか履かないかもしれないから、できるだけ費用を抑えたい…」という方も多いはず。そんな方におすすめの購入場所はこちらです。
GU・ユニクロのパンプスは使える?
GUやユニクロでも黒いパンプスは販売されていますが、注意が必要です。これらのブランドはファッション性を重視しているため、光沢のある素材だったり、デザインがカジュアル寄りだったりすることがあります。
もし購入を検討する場合は、これまで解説したマナー(光沢、デザイン、ヒール)を厳しくチェックしてください。完全に条件を満たすものがあれば、安価に抑える選択肢となり得ます。
ネット通販(Amazon・楽天など)
価格を比較しながら、最も安い商品を探せるのがネット通販の強みです。フォーマル専門の安価なパンプスも多数見つかります。
ただし、試着ができないためサイズ選びが難しい点と、手元に届くまでに時間がかかる点がデメリットです。急ぎの場合は「お急ぎ便」や「即日配送」に対応しているか必ず確認しましょう。
品質や履き心地を重視したい場合
「これを機に、長く使えるきちんとした一足を揃えておきたい」という方には、以下の場所がおすすめです。
百貨店(デパート)の婦人靴売り場
品質、品揃え、接客ともに最も信頼できるのが百貨店です。専門知識豊富な販売員さんが、あなたの足の形を計測し、最適な一足を提案してくれます。価格は高めになりますが、長時間履いても疲れにくい上質なパンプスが見つかるでしょう。冠婚葬祭用に一足持っておきたいと考えるなら、間違いのない選択です。
フォーマルウェア専門店
喪服や礼服を専門に扱うお店では、当然それに合わせるパンプスも取り扱っています。マナーに完璧に準拠した商品しか置いていないため、迷うことなく安心して選べるのが最大のメリット。喪服を新調するタイミングなどで一緒に購入するのも良いでしょう。
葬儀用パンプス選びでよくある質問・疑問を解決!
ここでは、多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説していきます。
葬式に履いていくパンプスがない場合はどうすればいい?
どうしても見つからない、買う時間もないという場合は、手持ちの靴で代用できるか検討します。その際の条件は、「光沢のないシンプルな黒い靴」であることです。ローファーやスニーカーは避けましょう。もし適切な靴がなければ、一部の葬儀社や貸衣装店でレンタルできる場合もありますので、問い合わせてみるのも一つの手です。
ストラップ付きのパンプスはマナー違反?
基本はストラップのないプレーンパンプスが望ましいですが、足の甲のストラップ(アンクルストラップではない)で、細くシンプルなデザインのものであれば許容される傾向にあります。パンプスが脱げやすい方などは、無理せずストラップ付きを選んでも良いでしょう。ただし、金具が目立つものやデザイン性の高いものは避けてください。
ローファーやヒールなしの靴でも大丈夫?
学生服に合わせて履くローファーは、学生であれば問題ありません。しかし、大人の女性が履くのはカジュアルな印象が強いため、基本的には避けるべきです。
また、ヒールのないぺたんこ靴(バレエシューズなど)も同様にカジュアルと見なされます。ただし、妊娠中の方や、足を怪我している、高齢であるなど、やむを得ない事情がある場合は問題ありません。その際は、飾りのない黒いシンプルなデザインを選びましょう。

幅広・甲高でも痛くないパンプスの選び方は?
足の形に悩みがある方は、無理せず履き心地を優先しましょう。以下のポイントを意識して選んでみてください。
- ワイズ(足囲)を確認する:「3E」「4E」など、幅広の設計になっているものを選ぶ。
- つま先の形:指先を圧迫しにくい「スクエアトゥ」や「オブリークトゥ」を選ぶ。
- 素材:伸縮性のあるストレッチ素材や、柔らかい本革を選ぶ。
- クッション性:インソールに厚めのクッションが入っているか確認する。
いざという時のために!購入後のパンプス保管方法と手入れ
せっかく購入したフォーマルパンプス。次回の出番まできれいな状態を保っておきたいですよね。簡単な保管とお手入れのコツをご紹介します。これは他のサイトではあまり語られない、長く使うための大切なポイントです。
長持ちさせるための保管のコツ
一度履いた靴は、汗などの湿気を含んでいます。すぐにしまわずに、まずは風通しの良い日陰で一日干して、内部の湿気を完全に飛ばしましょう。
その後、購入時に入っていた箱に入れるのがおすすめです。箱は型崩れを防ぎ、ホコリからも守ってくれます。もし箱を捨ててしまった場合は、シューキーパーを入れて形を整え、不織布の袋などに入れて保管しましょう。湿気がこもりやすい下駄箱の奥などは避け、通気性の良い場所に保管するのが理想です。
簡単なお手入れ方法
保管する前に、簡単なお手入れをしておきましょう。
- ブラッシング:柔らかいブラシで表面のホコリや汚れを優しく払い落とします。
- 拭き取り:布製なら固く絞った布で、革製なら専用のクリーナーで軽く拭きます。
- 乾燥:風通しの良い日陰でしっかり乾かします。
これだけやっておくだけで、カビの発生を防ぎ、いざという時にきれいな状態で履くことができますよ。
まとめ
今回は、お葬式に履いていくパンプスの購入場所と選び方のマナーについて、詳しく解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- パンプスの基本マナー:「光沢のない黒」「シンプルなデザイン」「ヒールは3〜5cmの太め」が鉄則。
- 急いで買うなら:「しまむら」などの衣料品店、「イオン」などの大型スーパー、「ABCマート」などの靴専門店が便利。
- 安く買うなら:「ネット通販」や、条件が合えば「GU・ユニクロ」も選択肢に。
- 品質で選ぶなら:「百貨店」や「フォーマルウェア専門店」なら間違いない。
- 購入後:しっかり乾燥させてから、型崩れしないように保管することが大切。
急なことで動揺しているかもしれませんが、故人を偲ぶ気持ちを大切に、落ち着いて準備を進めてください。この記事が、あなたのパンプス選びの助けとなれば幸いです。
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