大切な方の葬儀に花を贈りたいけれど、「一体いくらぐらいが相場なの?」「どんな種類があるの?」と不安に感じていませんか? この記事では、葬式の花代に関する疑問を徹底的に解説し、あなたが後悔しない選択をするための具体的な情報をお届けします。
多くの方が迷う供花や枕花、献花の費用相場から、送り方、手配方法まで、知っておくべき情報を網羅的にご紹介します。最後まで読めば、安心してお花を贈ることができるようになるでしょう。
葬式の花代、その相場は?種類と費用を徹底解説
葬式で贈られる花には、いくつかの種類があり、それぞれ費用相場が異なります。ここでは、主要な花の種類とその価格帯について詳しく見ていきましょう。
供花(きょうか・くげ):故人を偲ぶ気持ちを表す花
供花は、故人への哀悼の意を表し、祭壇や斎場を飾るために贈られる花です。個人で贈る場合と、連名で贈る場合があります。
供花の相場と費用の内訳
供花の相場は、一般的に1基(いっき)あたり7,000円〜20,000円程度です。一対(いっつい)で贈る場合は、この倍の費用がかかります。費用の内訳としては、花本体の費用に加え、配送料や設置費用が含まれることがほとんどです。
- 個人で贈る場合:1基7,000円〜15,000円程度
- 連名で贈る場合:1基10,000円〜20,000円程度(一人あたり3,000円〜5,000円程度を出し合うケースが多い)

供花の種類と選び方
供花には、生花(スタンド花、アレンジメント花)や造花、プリザーブドフラワーなどがあります。葬儀社や地域によって用意できる種類が異なるため、事前に確認が必要です。
- スタンド花:高さがあり、存在感があります。斎場の入り口や式場の両脇に飾られることが多いです。
- アレンジメント花:器に入った花で、祭壇の脇や供物台に置かれることが多いです。
花の種類は、菊、ユリ、カーネーション、胡蝶蘭などが一般的です。故人の好きだった花を贈りたい場合は、葬儀社に相談してみましょう。
枕花(まくらばな):ご遺族の心を癒やす花
枕花は、訃報を聞いてすぐに、故人の枕元に飾ってもらうために贈る花です。ご遺族の悲しみに寄り添う意味合いが強く、比較的小さなアレンジメントが選ばれることが多いです。
枕花の相場と適した花
枕花の相場は、5,000円〜15,000円程度です。ご遺族が亡くなられた直後で慌ただしい時期に届くため、香りが強すぎず、色合いも控えめなものが適しています。白や淡い色の花が一般的です。

献花(けんか):参列者一人ひとりが手向ける花
献花は、キリスト教式やお別れの会などで、参列者一人ひとりが祭壇に手向ける花です。献花用の花は、葬儀社が用意するため、個人で手配する必要はありません。
献花で使われる花の種類
献花には、白いカーネーションや白い菊などがよく用いられます。茎が長く、持ちやすい一輪の白い花が一般的です。
葬式の花代に関する疑問を解消!手配から注意点まで
葬式の花を贈る際には、費用以外にも知っておくべきことがあります。ここでは、手配方法やマナー、注意点について詳しく解説します。
葬儀の花をどこに頼む?手配方法と流れ
葬儀の花は、主に以下の方法で手配できます。
葬儀社に依頼する
最も一般的な方法です。葬儀社に依頼すれば、会場への手配や設置まで一貫して任せられるため、手間がかかりません。葬儀社指定の花屋がある場合もあります。
花屋に依頼する(葬儀社へ確認が必要)
ご自身で花屋を選び、花を贈ることも可能です。しかし、斎場によっては外部の花の持ち込みを制限している場合があるため、事前に葬儀社へ確認するようにしましょう。

手配の流れ
- 訃報を受けたら、まず葬儀社に連絡し、花を贈ってもよいか、またどこの花屋が良いかを確認します。
- 予算と花の種類(供花、枕花など)を決めます。
- 花屋に連絡し、送付先(斎場名、故人名、喪主名)と日時を伝えます。
- お札(名札)に記載する名前を確認します。
お札(名札)の名前の書き方と注意点
供花には、誰からの花かを明確にするためにお札(名札)をつけます。書き方にはマナーがあります。
- 個人で贈る場合:フルネームを記載します。
- 夫婦で贈る場合:夫の名前を記載し、その左に妻の名前を小さく添えます(例:〇〇 太郎、花子)。
- 会社として贈る場合:会社名と代表者名、または部署名を記載します。
- 連名で贈る場合:右から目上の人の名前を書き、左に向かって続けます。全員の名前を書くのが難しい場合は「〇〇一同」とすることも可能です。
宗派によってはお札を付けない場合もあるので、葬儀社に確認すると安心です。
葬儀で避けるべき花と色のマナー
葬儀の場にふさわしくない花や色があります。マナーとして知っておきましょう。
- 避けるべき花:バラ(とげがあるため)、アンスリウムやカラーなど花粉が多い花(花粉がご遺体や棺を汚す可能性があるため)、毒性のある花、香りの強い花。
- 避けるべき色:赤や原色などの派手な色。
一般的には、白を基調とし、淡い色(青、紫、黄など)を差し色に使うのが適切です。
葬式の花代以外にかかる費用と香典との関係
葬儀には、花代以外にもさまざまな費用がかかります。また、香典との関係についても理解しておきましょう。
葬儀費用の全体像:花代はどこに位置する?
葬儀費用は、大きく分けて以下の項目で構成されます。
- 葬儀一式費用:祭壇、棺、遺影、火葬料、人件費など、葬儀を行うために必要な基本料金。
- 飲食接待費用:通夜振る舞い、精進落としなどの飲食代、返礼品代。
- お布施・戒名料:僧侶へのお礼、戒名をつけてもらうための費用。
この中で花代は、多くの場合「葬儀一式費用」の中に含まれるか、オプションとして別途請求されることがあります。個人で贈る供花などは、これとは別に手配し支払いを行います。

香典と花代、両方贈る場合の配慮
香典は、故人への弔意と、ご遺族への金銭的援助の意味合いを持つものです。香典と花代を両方贈ることも可能ですが、いくつか配慮が必要です。
- 香典と供花はどちらか一方でも良い:無理に両方を贈る必要はありません。ご自身の関係性や経済状況に合わせて選びましょう。
- 両方贈る場合のバランス:香典の金額と花代の金額を合わせて、香典を多めにするか、供花を豪華にするかなど、バランスを考慮しましょう。
- 喪主の意向を確認:最近では、香典や供花を辞退する喪主も増えています。事前に喪主やご遺族の意向を確認することが最も重要です。
家族葬における花代の考え方
近年増えている家族葬では、葬儀の形式が簡素化される傾向にあります。これにより、花代についても注意が必要です。
- 供花を辞退するケースが多い:家族葬では、参列者を限定するため、供花を辞退するケースが少なくありません。ご遺族の意向を尊重しましょう。
- 親族からの花は受け付ける場合も:親族からの供花は受け付ける場合もありますが、事前に確認が必要です。
- 供物(供物:くもつ)やお供え:花の代わりに、故人が好きだったものや、日持ちするお菓子などを贈ることも検討できます。
まとめ
この記事では、葬式の花代について、種類ごとの相場、手配方法、マナー、そして香典との関係性まで幅広く解説しました。
供花は7,000円〜20,000円程度、枕花は5,000円〜15,000円程度が相場です。花を贈る際は、葬儀社への確認が最も重要であり、お札の書き方や避けるべき花のマナーも押さえておく必要があります。
葬儀は、故人への感謝と敬意を表す大切な場です。この記事が、あなたが心からの弔意を伝える一助となれば幸いです。
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