突然の訃報に接し、準備に追われる中で「葬式にリュックってあり?」「どんなリュックなら大丈夫?」と悩んでいませんか?
大切な故人との最後のお別れの場だからこそ、マナーはしっかり守りたいものですよね。
この記事では、葬式でのリュック選びのポイントから、マナー違反にならないための具体的なアドバイスまで徹底的に解説します。
読み終える頃には、あなたは葬儀の場にふさわしいリュック選びの知識を完璧に身につけ、安心して参列できるでしょう。
葬式でリュックはNG?基本マナーを押さえよう
まず結論からお伝えすると、葬儀の場において、基本的にリュックはマナー違反とされています。
しかし、状況によっては許容される場合もあります。
なぜリュックがNGとされているのか、その理由と基本的なマナーについて解説します。
なぜ葬式でリュックはNGなのか?
葬儀は厳粛な場であり、故人への敬意を示す大切な機会です。
そのため、参列者の服装や持ち物も、その場にふさわしいものであることが求められます。
リュックがNGとされる主な理由は以下の通りです。
- カジュアルな印象を与えるため:リュックは日常使いやカジュアルな場面で用いられることが多く、フォーマルな葬儀の場には不向きとされます。
- 容量が大きく、かさばるため:多くの荷物が入るリュックは、式場内で邪魔になったり、周りの参列者に不便をかける可能性があります。
- 素材やデザインが不適切であるため:派手な色や柄、光沢のある素材のリュックは、葬儀の雰囲気にそぐわないと判断されます。

葬儀にふさわしいバッグとは?
葬儀に参列する際に推奨されるバッグは、一般的に以下の特徴を持つものです。
- 色:黒が基本です。濃紺やグレーなど、落ち着いた色も許容されますが、黒が最も無難です。
- 素材:布製(ナイロン、ポリエステル、サテンなど)や革製(光沢のないマットなもの)が適切です。爬虫類系の型押しやエナメル素材は避けましょう。
- デザイン:シンプルで装飾が少ないものが好ましいです。金具が目立つものや、ブランドロゴが大きいものは避けてください。
- 形状:小ぶりのハンドバッグやフォーマルバッグが適しています。
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もし葬式にリュックで行くなら?許容されるケースと選び方
「でも、どうしてもリュックで行かざるを得ない事情がある…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
例えば、小さなお子さん連れで荷物が多い場合や、遠方からの移動で他に手持ちがない場合などです。
ここでは、やむを得ずリュックで参列する場合の、マナーを考慮したリュック選びのポイントと、その際の注意点について解説します。
許容される可能性のあるケース
以下のような特殊な状況であれば、マナーに配慮したリュックであれば許容される可能性があります。
- 乳幼児を連れての参列:着替えやおむつなど、荷物が多くなるため、フォーマルなデザインのリュックであれば許容されることがあります。
- 遠方からの移動で、宿泊を伴う場合:キャリーケースと併用するなど、どうしても荷物が多くなる場合に、極力目立たないリュックであれば検討の余地があります。
- お手伝いなど、特殊な役割がある場合:葬儀の準備などで荷物を運ぶ必要がある場合などです。
葬式で許容されるリュックの選び方5つのポイント
もし、やむを得ずリュックで参列する場合でも、最大限マナーに配慮した選び方をしましょう。
1. 色は「黒」一択
ビジネスリュックのような黒色のものが最も無難です。
光沢のないマットな素材を選びましょう。
2. 素材は「布製」または「光沢のない革製」
ナイロンやポリエステル、マットな質感の合成皮革や本革が適しています。
エナメルや爬虫類系の素材、派手な装飾のあるものは絶対に避けましょう。
3. デザインは「シンプル」で「装飾なし」
ポケットが少なく、余計な金具やチャックが目立たないデザインを選びましょう。
ブランドロゴなども、できるだけ目立たないものを選んでください。
4. サイズは「コンパクト」に
必要最低限の荷物が入る、小ぶりなものが良いでしょう。
大きすぎるリュックは、場所を取り、周囲の迷惑になる可能性があります。
5. 背負い方は「片手持ち」または「手提げ」を意識
葬儀中は基本的に背負わずに、手で持つようにしましょう。
会場内では、手持ちのバッグとして振る舞うことを意識してください。

葬儀参列時のその他の持ち物マナー
リュックだけでなく、葬儀に参列する際のその他の持ち物についても、いくつかマナーがあります。
ここでは、特に気をつけたいポイントを解説します。
サブバッグを持つ場合の注意点
フォーマルバッグに入りきらない荷物がある場合は、サブバッグを用意しましょう。
- 色:黒無地が基本です。
- 素材:布製で、光沢のないものが良いでしょう。
- デザイン:A4ファイルが入る程度のシンプルなトートバッグが適しています。
- その他:折りたたみ傘や冬場のコートなど、葬儀中に使わないものはサブバッグに入れて持ち運び、クロークに預けるか、目立たない場所に置くようにしましょう。
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手荷物として持ち込むべきもの
葬儀に際して、フォーマルバッグに収めておくべき必須アイテムがあります。
- 数珠:宗派に合わせたものを用意しましょう。持っていない場合は、無理に用意する必要はありません。
- 袱紗(ふくさ):香典を包むために必要です。色はお悔やみ用の紫、緑、藍色などが適切です。
- 財布:小銭入れを別に用意しておくと、スムーズです。
- 携帯電話:電源を切るか、マナーモードに設定し、音が出ないように注意しましょう。
- ハンカチ:黒や白、紺などのシンプルな色を選びましょう。
- メイク道具:必要最低限のものをコンパクトにまとめましょう。
これら以外にも、常備薬やティッシュなども忘れずに準備しておくと安心です。
必要な葬儀用品が揃っていない場合、オンラインショップで、フォーマルバッグや袱紗、数珠などを取り扱っているショップを探して購入するのも一つの手です。
葬式でリュック以外で避けるべき持ち物
リュックだけでなく、葬儀の場にふさわしくない持ち物は他にもあります。
うっかりマナー違反とならないよう、事前に確認しておきましょう。
光沢のある素材や派手な装飾品
エナメル素材のバッグや靴、派手なアクセサリー(大きな宝石、光る素材など)は避けましょう。
結婚指輪以外の指輪やネックレスは、シンプルなパールやオニキスなどの控えめなものに留めるのがマナーです。
カジュアルなデザインのアイテム
スニーカーやブーツ、ジーンズ、Tシャツなど、カジュアルな服装はもちろんNGです。
バッグや靴も同様に、ビジネスシーンや普段使いで用いられるような、カジュアルなデザインのものは避けましょう。
キャラクターものや明るい色のアイテム
キャラクターが描かれたものや、明るい色の小物類(ハンカチ、ティッシュケースなど)は、たとえ目立たないものでも避けるのが賢明です。
全てを黒や落ち着いた色で統一することを心がけましょう。

まとめ
この記事では、葬儀におけるリュックのマナーについて詳しく解説しました。
基本的にはNGとされるリュックですが、やむを得ない事情がある場合は、色・素材・デザイン・サイズに配慮し、極力フォーマルな印象を与えるものを選ぶことが大切です。
そして、葬儀の場では、故人への敬意とご遺族への配慮が最も重要であることを忘れてはなりません。
この記事を参考に、あなたは自信を持って葬儀に参列し、故人との最後のお別れを心穏やかに迎えることができるでしょう。
大切なのは、形だけでなく、相手を思いやる気持ちです。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげる一助となれば幸いです。
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